ユニセフは国連の機関であり、世界150以上の国と地域で子どもたちの生存と健やかな成長を守るための支援事業を展開しています。その活動は、各国の国家機関などとの連携によって進められ、活動資金の3分の2は各国政府(任意拠出)から、3分の1は民間からの募金によってまかなわれています。
そして、これらの募金活動やアドボカシー活動(政策提言活動)を各地で支えているのが、世界37ヵ国にあるユニセフ国内委員会です。日本にはユニセフ日本委員会(財団法人日本ユニセフ協会)があり、全国のユニセフ支援組織とともに活発に活動を行っています。
ユニセフ協会九州本部は、ユニセフの活動を支援し、九州一円で募金活動を行うことを目的に1970年に設立されました。事務局ユニセフ協会九州本部は、ユニセフの活動を支援し、九州一円で募金活動を行うことを目的に1970年に設立されました。事務局長の金子清さんは西日本シティ銀行に所属し、銀行の社会貢献活動の一環としてユニセフをサポートしています。
ユニセフの地域組織を銀行が担っていることは全国でも例がなく、九州本部の開設においては、西日本相互銀行(当時)の森俊雄社長の「銀行も社会の要請に可能な限り応えるべき」という英断があったといいます。以来、西日本シティ銀行は運営に必要な事務所と人員を提供してきました。
九州本部の活動を募金額でみると、2006年4月から翌年3月までに集まった募金額は1954万円で、そのうち9割弱の1730万円が団体や個人からの振込みによるものです。そのほか、持参による募金が200万円、切手や書き損じハガキによる募金が23万9000円あります。
また、教育機関では学園祭やバザーなどで募金活動を行ったり、パネル展示やビデオ上映を通じてユニセフを紹介したりといった活動も盛んに行われています。これらのサポートを含め、ときにはユニセフに関する出前授業を行うことも九州本部の役割です。
「100円あればどれだけの支援が可能かを説明した後で『年に数回でいいから、ジュースやアイスをがまんして100円を募金してくれるかな?』と尋ねると、子どもたちは『できる』と答えてくれます。時代が変わっても、子どもの素直な感性は変わりませんね」。そう語る金子事務局長が13年の活動を通じて伝えたいことは、継続することの大切さだそうです。
「小額の募金では恥ずかしいという方もいらっしゃいますが、みなさんからの1円や古切手1枚が積もり積もってユニセフの活動資金となり、世界の子どもたちを助けることになるのです。ユニセフに限らずボランティアや寄付においては、ムリのない範囲で関わっていただけたらと思います」
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福岡生まれの61歳。1970年、西日本相互銀行(当時)入行。福岡県下の各支店のほか神戸支店にも勤務。1995年からユニセフ九州本部事務局長。「若い頃に住んでましたから、阪神淡路大震災のときは心配でしたね。自分が災害ボランティアとして駆けつけることは難しかったので、レンガで寄付をしました」。趣味は読書で、「鬼平犯科帳」などの捕り物シリーズがお気に入り。 |
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佐保美智子さんは、事務のエキスパートとして金子事務局長の頼れる相棒。朝イチで西日本シティ銀行の窓口で記帳を済ませ、事務所に着くなり掃除とお茶の準備にかかります。「私も入れて女性3人が交代で事務してますが、みんなこの仕事が好きなのね!」 |
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博多青松高校の先生と生徒さんが、2月の予餞会で集まった104,032円を持って訪問。生徒会長の後藤玲奈さんは、「私も昼間は働きながら通信制で勉強しているので、このお金を世界の子どもが勉強できるように使ってもらえたら嬉しいです」。引率の真子先生も誇らしげな笑顔! |
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いただいた募金は、すぐに階下の西日本シティ銀行に入金します。「貴重な募金ですから、間違いのないよう確認して正式な書類を発行します」 |
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博多駅界隈には詳しい金子さん。店が混む前に、早めのお昼を「いただきます」。社員食堂やコンビニも利用しますが、この日はトンカツでパワーチャージ? |
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午後は福岡高校の生徒たちが児童労働について講義を受けにくるとかで会議室を準備します。気がつけば時間が…。 |
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5月の学園祭で行なわれるパネルディスカッションに参加する有志たち。今回のテーマは「輸入一次産品に最低買い入れ価格を保証するべきか否か」という難しい問題です。そこで本日はユニセフにて児童労働の実態について学びにきました。なさん真剣な表情で金子事務局長の講義に聞き入ってます。 |
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ネパールで生活用水の確保は子どもたち(あるいは女性)の仕事。山道を数時間もかけて往復しなければならないのですが、画像右側の女子生徒が持っている瓶に水を入れると重さ12kg。もちろん1日に数回往復します。こうして子どもたちは学校で学ぶべき時間を失ってしまうのだそうです。 |
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慌ただしく高校生たちを見送って一息入れるともう退社時間。今日はちょっと忙しくて、郵便局に古切手を持っていく時間がなかったそうです。佐保さんのお茶を飲み終えて一日の終了です。また明日もがんばりましょう!
ユニセフ九州本部には、ユニセフの仕事に関する質問がひんぱんに寄せられます。特に目立つのが学生や教育関係者からの問い合わせで、その背景には、国際貢献や国際交流が学習カリキュラムに取り上げられていることがあるのではないか、というのが金子事務局長の見解です。
最近も「将来ユニセフで働くためには、大学はどの学部に行けばいいですか」という問い合わせがありましたが、その回答は「どの学部でもOK」というもの。
ユニセフ職員は国際公務員なので英語力は必須ですが、それに加えて、農業・医療・教育など何らかの専門分野を極めた人材が求められます。結果として大学院卒以上の学歴の持ち主が多いのですが、海外青年協力隊などで実績を重ねてユニセフに転職する人もいます。つまり、英語力と特定野のスペシャリストであることがユニセフで働くための条件といえます。
基本的なことですが、「ユニセフ募金の方法を教えてください」というのもよくある質問です。もっとも簡単なのは、ユニセフのロゴマーク入りの青い募金箱に募金すること。ユニセフの口座へ直接送金したいという方は、郵便局の窓口で手数料無料の振込み用紙(このWJCの裏表紙にもあります)を利用するか、ユニセフのホームページのオンライン決済、さらに毎月一定額を募金する「ユニセフ・マンスリー・サポート・プログラム」などの方法があります。
詳細は、(財)日本ユニセフ協会公式ホームページの「協力する方法」で確認できます。
http://www.unicef.or.jp/cooperate/
九州本部に持ち込まれた古切手は取り扱い業者に買い取りを依頼し、1s400円(2008年3月現在)で現金化されます。切手を集める際は、古切手の周囲に約5mmの余白を残してカットしてください。ムダな部分が多いと業者の買い取りができないため、事務局で1枚ずつカットするという手間が必要になります。
書き損じハガキは郵便局で切手に交換した後、取り扱い業者を経て現金化されます。50円ハガキの場合、郵便局の交換手数料5円と20%の業者手数料などを差し引いて20円になります。
外国コインや紙幣は三井住友銀行、日本航空、日本通運、毎日新聞社、JTBの協力で東京本部に集められ、日本航空の支援でそれぞれの国に運ばれます。